Member’s Salon
No.1 Go Mugino 麦野豪氏
真のカントリークラブを目指して2016年に誕生した「東京クラシッククラブ」。国籍を問わず家族や仲間と交流し、互いに学び、人間性を高めていくAtmosphere(アトモスフェア = 豊かな環境)は、その舞台をメンバー個々が感じ創り上げていくことが必要です。創立8周年をむかえ、メンバーの皆様がどのようにクラブライフを楽しんでいるかを紹介する「Member’s Salon」を通じて、より一層の健全なソサエティ形成にむけて取り組んでいきたいと考えています。
記念すべき第一回でご紹介するメンバーは、ご存じ創設メンバーの一人である麦野豪氏です。
海外駐在を経て、外資系でブランド事業立ち上げ、消費財ブランドのセールスマーケティング、ラグジュアリーブランドリテールの経営などに携わり、それまでの経験や人脈を活かして、2019年に「オフィス麦野」を立上げました。現在では様々な業界で企業やブランドのリポジショニング業務で、世界を舞台に活躍されています。
「本来の意味でのカントリークラブを日本につくる」というコンセプトのもと、創設、運営に携りながらも、自らクラブライフを楽しんでいる麦野さんにお話しを伺いました。
--まずは創立8周年を迎えてどんなお気持ちですか?
もう8年たったんだ、という気持ちです。ここに理想郷を創るという一心で、長い間ほぼ毎晩夜通しで理事長の西村さんと議論し合ったのがまるで先週のようです。
--麦野さんのプロフィールおよび、東京クラシッククラブの立ち上げに携わった経緯を教えてください
モンブラン、オーデマピゲ、リヤドロなど数々のラグジュアリーブランドのリポジションを成功に導き、2019年よりオフィス麦野を立ち上げ、「戦わずして勝つ」独自の勝ちパターンによるブランディング・コンサルティングに専念しています。
2011年ごろ、西村さんが東京クラシック創設を検討し始めた際、ゴルフ業界は不況に仰いでいました。ゴルフに精通するコンサルタントから、高い会員権は売れないのでパブリックにするようアドバイスがありその方向で進めていました。日本最後の新設ゴルフ場ということもあり方向性が紆余曲折しましたが、最高のブランディングをして欲しいと依頼を受けたのがきっかけです。
--共通の趣味や志を持つ仲間が集まって形成する会員制のコミュニティーを目指し、ゴルフ場だけでなく、馬主クラブ、クラインガルテン(市民農園)、キャンプなどの施設を充実させてきましたが、新たな文化が生まれる豊かな環境を実現できたのではないでしょうか
まだまだ志なかばどころか、いまだスタート時点だと思います。入会時に全会員に当クラブの設立憲章についての周知がされてこなかったことで、メンバーの半数はそれぞれが描く「理想郷」でクラブライフを楽しんでいるように思います。志がひとつになった時に、新たな文化が醸成されていくと考えています。
--ここまでくるのに大変なこともあったのでしょうか
誰もやったことのないことへの挑戦。まずは西村さんを完全に説得するのが一番大変でした。
--麦野さんのカントリークラブライフを教えてください
メンバーそれぞれのカントリークラブライフは、それぞれのライフステージによっても変化するものだと思います。子供が小さいときは、都心から離れて、自然や動物に触れさせる情操教育を優先にしていました。いまは子供が高校、大学へと進学し、家族一緒にゴルフ出来る喜びを味わっています。また最近では、クラブで知り合った仲間たちと、親子同士でのラウンドを楽しんでいます。
--コロナ禍を経て、人々の価値観が変わり、ゴルフやアウトドアへ注目が集まりましたが、何か影響はありましたか
結局、コロナ禍はクラブにとっては全て追い風だったと思います。
--入会希望のウェイティングが70名を超えており、昨年は、週刊ダイヤモンド誌で、「プレーしてよかったゴルフ場関東1位」に輝くなど、外部からの評判が高まっていることに対してどのように感じていますか
何でもNo.1は決して悪いことではありませんが、私が常に目指しているのは「Only 1」です。No.1は常にNo.2やNo.3の射程距離にいるからです。ウェイティングの方たちが、「絶対に東京クラシックでなければならない」理由を我々が作り続けることが大事です。
--海外経験が豊富な麦野さんだからこそ、「国際基準の洗練されたプライベートクラブ」の実現には強い思いがあると思います。50名以上のインターナショナルメンバーが在籍し、James NASH様がクラブチャンピオンになるなど、多様性を尊重したクラブが実現されています
日本はまだ真にグローバル化されていないと感じますが、目的に向かって進むことが大事です。当クラブも第一歩を進めており、そのプロセスで多様性を受け入れることが何かと気づき、「卑屈にならず傲慢にならず」の精神でマインドセットを変えていくことが必要です。国際的多様性とどう向き合うのか、次世代に受け継がせるべき大切なことです。
--あまり教えたくないここだけの話として、自分だけの東京クラシッククラブの楽しみ方があったら教えてください
貝塚インター手前の房の駅で売っている餅入りのあんぱんが絶品。帰りに中野インターから乗らずに立ち寄って、必ず買って帰ります。
--これから実現していきたいことはありますか
沢山ありすぎてここでは語り切れません。カントリークラブの定義は、「郊外(カントリー)でスポーツをするためのプライベートクラブ」なので、ゴルフ、乗馬以外にスポーツの種類が増えれば「Only 1」に一歩近づきます。
麦野様、お忙しい中お時間をいただきまして本当に感謝しています。8周年を迎えて、「まだスタート時点」とおっしゃる麦野さんの理想郷への熱い想いをお聞きして胸が熱くなりました。今回語り切れなかった部分は、またの機会にお聞きかせください。ありがとうございました。