2024年クラブチャンピオンのご紹介/崔鍾植(チェ・ジョンシ)様
11月24日に行われた2024年度クラブ選手権決勝戦で、ファーストフライト36ホールのスクラッチ戦マッチプレーがおこなわれました。クラブチャンピオンを決する戦いは、長島洋介さん vs 崔鍾植さんのカードで争われた結果、4&2にて崔鍾植さんが勝利を収めました。
この度、2024年度のクラブチャンピオンとなった、崔鍾植様をご紹介させていただきます。
--こんにちは。今日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。まずはご自身について教えてください
2002年に1円株式会社の法律ができて、2003年に会社をつくりました。専業だった貿易、観光の仕事でしたが、ベビー用品ブランド「EDISON(エジソン)」のリング付きお箸を韓国から輸入してヒットしました。プライベートでは自分でつくったサッカーチームでサッカーばかりしていました。37歳くらいのとき、取引先から誘われて、営業のツールとして必要不可欠だと思い、ゴルフを始めました。左利きを矯正して右利きでスタートして100を切るくらいまでいきましたが、左がもっと飛ぶのがわかって2年後に左利きでやり直しました。すべてにおいて本気で取り組む性分なので、ゴルフも最初から本気で取り組み、サッカーの試合の前後に河川敷の練習場に行って練習をしました。2015年にサッカーであばら骨を折って、サッカーとゴルフの両立はできないと思いゴルフに専念しました。今は年間100ラウンドくらいです。
--お仕事の内容を教えてください
M&Aで一緒になった会社も含め、いくつかの会社を運営しています。メインのビジネスはベビー用品ブランドの「EDISON mama」です。プロゴルファーのマネージメントをしていたこともありますが、コロナ以降はあまり携わっていないです。目標は業界で最も従業員に待遇の良い会社になることです。「EDISON mama」を世界的に認められるようなベビーブランドにしたいです。
--東京クラシッククラブへ入会したきっかけを教えてください
キム・ヒョンソンプロと、知人の東京クラシックメンバーに誘われてラウンドした時に、コースに一目ぼれしました。民家もない、飛行機も飛んでいない、とても美しい景観で、日本にいながら日本ではない感覚です。その日にメンバーの募集をしていないか聞いたところ、ちょうど最後の募集をしていたので申し込みました。
--クラブチャンピオンになるために努力したことはありますか
ゴルフを極めたいと思い、何を目指そうか考えた時にクラブチャンピオンになることを目標にしました。試合に出始めて3~4年は最初のティショットで手が震えてティにボールがセットできないくらい緊張しました。そこで、ミッドアマの予選などほかの競技会に出てクラブチャンピオンで緊張しないような訓練を重ねました。今は努力のかいあって克服できました。
--どのようにクラブチャンピオンの試合にのぞみましたか
今年は日程的に余裕があったので、直前3週間は毎週3~4回はクラシックで練習か、練習ラウンドをしていた。その時期は一番最初に練習場にきて、一番最後まで練習場にいました。韓国にいるコーチに相談して、今まで130%振っていたのを70%くらいにおさえるようスイング改造をしました。スイングのことを考えすぎていたので、コースでは考えるのをやめて、芯に当てることだけに集中しました。
また、緊張しないように相手もスイングもみないようにしていました。今考えると、あまりにも腰が痛くてコンディションが悪かったので期待していなかったのが功を奏したようです。フルスイングしていたらだめだったでしょうね。
--パーティでの優勝スピーチで、この勝利はキャディの畑山さんのおかげとおっしゃっていましたね
よく普段からキャディをしてもらっているので信頼関係がありました。
グリーンだけでなく、クラブ選びの的確さにも驚かされます。よくラウンドで私のことを見ていただいていたからだと思います。前半17番ホールで3ダウンの状況。畑山さんは「ここは耐えるべき時です。自滅しないように気をつけましょう。こちらが悪いわけではない、必ずチャンスが来ますよ」と励ましてくれました。その言葉通り、次の18番ホールから流れがこちらに向いてきたのです。自分だったら「耐えるべき時」と判断することは難しかったと思います。社長としての癖で、つい「あと何ホール持ちこたえられるか」と先を計算してしまいがちですが、畑山さんはその計算をさせなかった。一打一打の積み重ねに集中できました。
また、緊張で足がつることがあり、レストランにお願いして塩が入っているバナナジュースをレストランにお願いしてハーフで一杯ずつ飲んでいたのを知っていた畑山さんは、決勝で時間が無い中でも走ってレストランにオーダーしに行ってくれました。
--東京クラシックの好きなところを教えてください
ほとんどの高級なコースはクラブハウスが大きくて、自分が小さく感じてしまいますが、東京クラシックは程よい大きさでクラブハウスが人間と対等に感じます。日本ではスループレーができないことが多いですがここはできるし、歩きで運動になるのが気に入っています。日本で生まれ育ったわけではなく、日本語が完璧ではありませんが、同時期に入会した年齢の近いメンバーがいて、とても仲良くさせてもらっています。スタッフの方にも親切にしてもらえて感謝していますし、とても心地が良いです。
クラブチャンピオンになれたのは、キャディの畑山さん、玉川さんほか裏研修会のゴルフ仲間の励ましと協力無しでは成しえませんでした。
--これからの夢や目標を教えてください
まわりは集中力だと言ってくれますが、わたしの実力でクラブチャンピオンになれたことは奇跡だと思っています。今後はクラブチャンピオンの名に恥じないようにもっと上手くなりたい。日々の積み重ねで見合うようなハンディキャップになりたいです。毎日ゴルフができるように仕事も頑張らないといけないですね。
崔鍾植様、この度は当会報のためにご多忙の中インタビューのお時間をいただき、誠にありがとうございました。