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料金値上げ提案と今後の検討


昨年より、世界的なインフレや大幅な円安により、クラブ運営に関わる物価についても上昇しております。特にゴルフコース管理に費やす肥料や薬剤などの資材、コース管理機械等は、その多くの供給を輸入に頼ることから単価は大きく上昇し、2021年4月期実績比にて約1.5倍となっております。

 また、世界的なエネルギーコストの高騰から、特に電気代は大きく上昇しており、値上り前である2021年4月期実績15百万円のところ、2024年4月期には2.5倍以上の約40百万円となることが想定されております。


 人件費についてはより深刻で、ゴルフ場特有の就労時間帯や通勤交通手段が限定される不便な立地から、これまでも人材確保に苦労しておりましたが、昨今の「ウィズ・コロナ」への移行に伴い、ホテルや飲食店などのサービス人材の需要急拡大による賃金の高騰もあり、大変厳しい状況となっております。

ゴルフ場は労働集約型の事業であり、優秀な人材の確保とそれら人材が長期にわたって経験を蓄積することが、ゴルフコースやホスピタリティの品質向上に直結致します。

当クラブの運営会社(株)クラシックは「クラシックにしかない最高級の品質とホスピタリティのあるサービスを提供し続ける」「お客様の感動価値を継続的に発見する為の感性と知性を養い、個人の才能を最大限に伸ばす」をミッションに掲げており、これを実現することが、当クラブの価値創造につながると考えます。

最高級の品質とホスピタリティのあるサービスの実現には、優秀な人材を長期的に確保する必要があり、そのためにスタッフの賃上げをはじめとした労働条件の向上が急務であると考えております。

これら賃上げ等により、2024年4月期の人件費は、2022年4月期実績比1.2倍(72百万円増)の407百万円となることが想定されております。これらの増により、2024年4月期の販売管理費は、2022年4月期に比し、約110百万円上昇することを想定しております。


上記販売管理費の増につき詳細な資料を理事会にご提示し、また、他クラブのプレーフィー値上動向等も踏まえ、取締役会にて決議した原案を諮り審議いただき決定致しましたが、改定プロセスや上記背景の説明が至らなかったことやプレー料金上昇額に配慮が欠けていたとの反省から、取締役会の判断にて、理事の皆様にもご説明した上、プレー料金の改定につきましては取下げ、撤回をさせて頂いた次第でございます。


しかしながら、コストの高騰についてはすでに現実のものとなっております。

当会報および委員会活動等を通し、今一度メンバー各位とクラブのビジョンや現状認識を共通認識とした上で、来場者の推移を注視し、経済情勢等の外部要因も考慮しつつ、当クラブの安定した運営収益基盤を確立するための施策のひとつとして、プレーフィー単価についても建設的な議論を重ねて参りたいと考えております。

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